1.うしろめたさの人類学
エチオピアでは、食事中に知り合いが通りかかったら「一緒にご飯食べよう!」と言わないといけないという文化があるそうです。この本はエチオピアの文化を例にしながら、〈世の中は人に分けてあげる(贈与)〉、という精神が世の中の構造の基礎になっていると気付くことができました。
2.はじめての短歌
タイトルを聞くと、短歌の教科書かなと思ったんですけど違うんです。インスタのストーリーでも写真と共に添える一言を自分はよく考えるんですけど。例えばストーリーズでラーメンの写真をアップして、おいしい!なんて書かなくても、その写真を見れば、おいしかったことを伝えたいなんてわかるじゃないですか。だから、おいしい!以外のどの言葉を選ぶかを考えます。この本も短歌って、57577の縛りがあるからこそ、どの言葉を選んで短歌を作るかが大事ですから、その共通点を感じました。日本語の面白さと言葉のチョイスのセンスについて楽しめる一冊です。短歌からそんなことが学べるなんて驚きです。
3.世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる
ありのままの自分を育て、他人をジャッジしない事。欧米では、「主体的な意思を持つ人」を育てるような教育がなされますが、日本では「教え導く」教育が一般的です。教育の中で、言葉が持つ力がいかに大きいか実感できましたし、教育そのものについて興味がわく一冊でした。
4.天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い
アフガニスタンで井戸や水路、学校を作っていた日本人医師・中村哲さんの自伝です。中村哲さんは、単にアフガニスタンのために「してあげる」ではなく、現地の人とのコミュニケーションの中で、本当に必要な解決策を探り、その人たちができるようなやり方を教えました。人のために生きるとき、私たちはあらゆる肩書にとらわれなくていいとわかります。
5.人は見た目が9割
見た目が9割(笑)。タイトルから巷で話題のいわゆる”9割本”の逆張りしてて面白いです。人間がいかに言葉を通したコミュニケーション以外の部分からの情報が大きく影響しているかわかる一冊です。
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